シェーン・ドーソンと拒食症のEugenia Cooneyの美談。しかし真相を告発される事態に発展

YouTuberニュース

大物YouTuberシェーン・ドーソン(Shane Dawson)が予告通り、新たな動画を投稿しました。シェーンはYouTubeでの活動歴が長く、多くのYouTuberに尊敬されています。近年投稿している長尺な動画は考えさせられ、題材になった人物の印象を180度変えてしまうようなメッセージ性が強いものになっています。

美容YouTuberのジェフリー・スターや問題児ジェイク・ポール、さらに人身売買の犠牲になりかけたブリタニー・テイラー(Brittani Taylor)の動画シリーズにはおおきな反響がありました。

今回の動画の内容は告知されていませんでしたが、みんながきっと予想していない内容だ、この動画を作れてうれしく満ち足りた気分だ、とInstagramストーリーで話していました。
シェーン・ドーソンのInstagramストーリー

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拒食症のユージニア・クーニー

動画はYouTuberのユージニア・クーニー(Eugenia Cooney)が題材になっています。

The Return of Eugenia Cooney

題名は『ユージニア・クーニーの復帰』です。(ジャンルはなぜかコメディになっています。)

ユージニアは長い間「拒食症か、何らかの摂食障害なのではないか?」とファンの間で心配されていました。外見のせいでネットでは執拗に攻撃され、いじめの標的になっていました。心ないコメントをされ、傷ついたと話しています。

ユージニア・クーニー

ユージニア・クーニー

2019年2月10日に施設に入所し体調の回復を優先すること、そのためYouTubeへ動画投稿はしばらく休むと発表していました。

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シェーンの動画内容

動画の内容は以下のとおりです。

  • セラピストにユージニアと話すにあたり、避けるべき言葉はあるか?と助言を請うシェーン(摂食障害は繊細な問題なので、ユージニアを傷つけないように事前に学んでいます)。
  • 長年、ネットいじめの被害に遭っていたユージニア。
  • 治療のためYouTube活動の休止を発表。
  • リハビリ施設に入所して体調回復。
  • シェーンの動画出演を機にYouTubeに復帰し、活動を再開した。

かつてシェーンも摂食障害であること、身体醜形障害で苦しんでいることを告白しています。ユージニアの気持ちが痛いほどわかるシェーンなので、言葉使いに慎重を期しています。

感動的な動画だが……

シェーンの動画では、ユージニアは元気そうに話しています。深刻なシーンはほとんどなく、ユージニアが優しい人だと印象づけられます。撮影に協力してくれたユージニアの勇気をたたえています。

ユージニア・クーニー

現在のユージニア

最後にユージニアはこのように話しています。

どのような困難もきっと乗り越えられる。あなたを助けようと思っている人がいること、誰かに頼っても良いことを知ってほしい。前向きに考え、状況はちゃんと改善していくと信じてほしい。

投稿後のユージニアのツイートです。

感動的です。しかし、シェーンの動画内容は偽りであると告発するYouTuberがいます。ユージニアの友人であったYouTuberのジャクリン・グレン(Jaclyn Glenn)です。

真相?

こちらはYouTuberのジャクリン・グレン(Jaclyn Glenn)の動画です。題名は「ユージニア・クーニーの復帰 本当の真実」です。

The Return Of Eugenia Cooney – The Real Truth (Full Story)

動画の内容は以下のとおりです。

  • 長年、遠回しに体調を心配しているとユージニアに話をしてきたが、聞き入れてもらえなかった。
  • ユージニアの母親は治療に非協力的で5年間医師に会わせていなかった。ユージニアは24歳だが、現在も母親の監視下で暮らしている。母親は危険人物。
  • ユージニアの外出時、屈強なボディガードが送迎をしており、みんなで遊ぶときも厳重に監視されていた。
  • ユージニアに施設に入所してもらうため、各方面に事前に根回しをしていた。警察、弁護士、精神科医1などの協力を得て通報した。
  • ユージニアを遊ぶ名目で呼び出した。自分たちの意図を知ったユージニアに激しく抵抗された。通報時、ユージニアの母親に「これは誘拐だ! 通報してやる! このクソ女!」と罵倒され、逆に「誘拐容疑」で通報された。
  • 最終的に面談した医師に強制入院をするべきと判断され、入所することになった。
  • 当初、ユージニアは自分で望んで施設に入所したわけではない。ユージニアを騙して悪かったが、ユージニアをみて危機感を覚えて通報するしかなかった。
  • シェーンの動画では入所は(過程があやふやになり)美談になっているが、実際は自分たちが無理やり入れた。修羅場やユージニアの家庭の深刻な問題には一切言及していないので、違和感があった。

ジャクリンたちは泣きながら、ユージニアを心底心配してのことだった、ユージニアが年々細くなり耐えられなかったと話しています。ユージニアの命を守るため、友情が終わっても通報するしかなかったそうです。

真相を裏付ける証言

多くのYouTuberの騒動を告発してきたYouTubeチャンネルDramaAlertの司会者KeemStar(ダニエル)はこのようにツイートしています。

執筆時、シェーンはジャクリンの動画内容について発言はしていません。家庭内の問題は複雑で他人が口出ししにくいものです。ファンの間では、ユージニアの家庭に問題があるのは有名だったようです。事実を知りつつ、シェーンなりの気遣いで動画には含めなかったのかもしれません。

Image: The Rewired Soul
【2019年7月24日】訂正しました。

  1. Psychiatric Emergency Teams
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