詐欺サイトの宣伝に荷担したYouTuberたち Philip DeFrancoが黒幕?

炎上

10月10日は世界メンタルヘルスデーでした。( World Mental Health Dayは、メンタルヘルス問題に関する世間の意識や関心を高め、偏見を無くし、正しい知識を普及するために定められた日。)

深刻な問題を抱えている方も多く、YouTuberも例外ではありません。過去にたくさんのYouTuberがうつ病、パニック障害、双極性障害、摂食障害、身体醜形障害、注意欠陥・多動性障害、解離性同一性障害などを動画で告白しています。

Depression CEBImagery
ファンたちはYouTubeという特殊な仕事をする彼らの動画を見て同情し、共感し、勇気も与えられました。大好きなYouTuberも自分たちと同じように苦しみながら頑張っているんだと。

しかし最近YouTuberたちはメンタルヘルス問題を利用して甘い汁を吸っていたのではないかと問題になっています。視聴者の共感を誘い巧みに誘導し、お金儲けをしていたら…。メンタルヘルスの告白動画もただのCMであったら…。

詳しく見てみましょう。

気軽にカウンセリング!

Therapist Los canary
アメリカではカウンセリングは身近にあり、保険がきくため気軽に通う傾向にあります。専門の先生(カウンセラー)と話をするという感覚です。海外の映画やドラマでもカウンセリングの場面を観たことがありますね。

YouTuberたちは「メンタルヘルスで悩んでいる動画」内で、従来のカウンセリングに関しての不満を述べます。

  • 時間がかかる(カウンセラーの先生に会いに行くための移動時間)
  • カウンセラーの先生とのスケジュールをかなり前から調整しなくてはいけない(先生は複数のクライアントを相手にしている)
  • 先生と相性が悪かった場合変更手続きが面倒…

そういった問題を解決するため、「BetterHelp」がオススメです!と紹介します。

BetterHelpはオンラインカウンセリングで気軽に便利にカウンセリングを受けられるサービスです。先生との相性が悪かった場合、簡単に他の先生に変更でき、たくさんの方法でカウンセリングに対応してくれます!自宅でビデオ通話、スマホでメッセージなど!あなたが必要としている時に必要なカウンセリングを受けられます!さあ、今すぐ登録しましょう!

なるほど。便利で良さそうなサービスです。YouTuberの中には1週間トライアルもした上でオススメしている人もいました。説得力が増します。

宣伝をしていたYouTuberを一部紹介します。Philip DeFranco, ElleOfTheMills, Shane Dawson, Boogie2988, Bobby Burns, Gabbie Hanna, Jason Nash, Trisha Paytasなど。

しかし、実際に利用した人から次々にBetterHelpのサービスに対し不満が噴出します。

☟サービスを利用したが最悪だったと述べています。
メッセージのやり取りでカウンセラーの誤字脱字が多く社会人とは思えない文章だった、3回も予約をすっぽかされたなど。まともなカウンセリングは受けられなかったそうです。

My Terrible BetterHelp Experience

☟こちらは12本に及ぶ動画でBetterHelpが詐欺であることを詳細に検証しています。(作成者Memology101の凄い熱意を感じます!)

Why YouTubers Are Depressed (Ep. 1) – The Long Con, Feat. Boogie2988

☟BetterHelpは18歳以上が対象でしたが、13歳から17歳の子供でも利用できる姉妹サイトを開設したことをこちらの動画で紹介しています。(大人を対象にするより悪質さが増しますね。)

The Truth About What YouTube REALLY Does To Your Brain…

プロのカウンセラーかどうか利用者が判断⁈

サイトの利用規約を見てみましょう。

BetterHelpは、ユーザーが簡単な質問に答えれば適切なカウンセラーに引き合わせますと謳っていますが、規約には

betterhelp1
「カウンセラーの質は保証していません。並びにカウンセラーがサービスを提供するにあたり適切な資格を有しているか、カウンセラーが適切に配置されているか、専門性にかなっているか保証するものではありません。」とあります。

さらに
betterhelp2
「当社の裁量で可能な限り努めておりますが、カウンセラーの技術、学位、認定資格、免許、適切な能力、またカウンセラーが適切な学歴を有しているかの審査はしておりません。カウンセリングサービスを受けるにカウンセラーが適切な技能を満たしているかお客様ご自身で検証をする責任があります。(これは当社サービス以外でも言えることです。)当社サービスを利用する際は事前にカウンセラーの適性を検証することを強くお勧めします。」

要は、カウンセラーが資格の無い一般の人であっても事前に学歴や資格、免許を持っているか調べなかった利用者が悪いと言っているのです。プロのカウンセラーが対応すると謳っているのに。このようなサイトをYouTuberは宣伝していたのです。

問題が発覚してから消されてしまった部分もあるのですが、インターネットアーカイブで過去の利用規約を確認できます。

Our Client Terms & Conditions | BetterHelp
Review the terms and conditions for clients and users of our services here at BetterHelp.com; the largest and fastest growing online counseling platform.

YouTuberの報酬

BetterHelpを宣伝し視聴者が1人登録したら$100から$200の報酬が入る契約になっていたそうです。大金ですね。

BetterHelpの一週間サービスを利用した人はサービスを解約しても月額料金を請求されてしまう問題が起こっています。(週間料金$65で表示されているが、実際は1ヶ月の価格$260を請求されてしまう。)

事務所に言われるがまま宣伝してしまったYouTuberもいれば、明らかにBetterHelpと会社ぐるみで提携しているYouTuberもいます。このサイトでも数回「ニュースチャンネル」として紹介したPhilip DeFrancoです。彼の会社はBetterHelpとYouTuberの橋渡しの役割を果たし、YouTuberが紹介するリンクはPhilip DeFrancoの会社のアフィリリンクになっていて彼の会社に数%報酬が入る仕組みになっていました。

So Let's Talk About This BetterHelp Situation…

釈明動画ですが、悪い評判は事実無根で何も詐欺はしていないと話しています。真相解明のため外部のジャーナリストを雇い調査すると述べています。

Memology101が反論する動画を投稿しています。

Philip DeFranco's BetterHelp Debacle: A Response (Narrated by DanteCrysis)

徹底してBetterHelpのサービスがいかに優れているかを話すPhilipはBetterHelp側の立場で話しています。(提携しているのでしょうがないのか。)

反論動画の内容は

  1. アフィリリンクは無効にしたとPhilipは釈明→動画作成時も有効であった
  2. サービスの顧客満足度が高いと口コミサイトを引き合いにだす→釈明で出てきた口コミサイトは低評価を消すことで有名なサイトで信用できない
  3. 外部ジャーナリストを雇い真相解明に努めるとPhilipは釈明→Philipがジャーナリストを選任しても公正さに欠ける
  4. うつ病などオンラインで対応すべきでない方はそもそも登録できないと釈明→YouTuberでうつ病と診断されている人も宣伝をしていた
  5. 症状が重い方には不向きであり、従来の対面式のカウンセリングが望ましい。しかし丁寧に医療機関への説明案内があると釈明→ファンがサービスの登録を試みたら自動送信メールで「症状が重い方は専門の医療機関にかかりましょう。」と対応されただけ。さらに、サイトのFAQには従来のカウンセリングより優れていると記載してある。宣伝文句に偽りがある。などなど…

責任の所在は

責められるべきなのはYouTuberか怪しいサービスを提供する会社でしょうか。それとも両者が責任を負うべきなのでしょうか。それとも私たち消費者が自分で調べ確認した上でサービスを利用した方が良いのでしょうか。Philip DeFrancoは比較的中立なニュース動画を作っていたので信頼度が高かった人物でもあり、宣伝内容も鵜呑みにしてしまったファンが多かったと思われます。YouTuberをテレビCMよりもつい信頼してしまいますがこの態度も危ないのでしょうね。

いずれにせよ精神的に不安定な方たちからお金を騙しとり、適切なサービスを提供しないサイトを広めた罪は重いと思います。

☟こちらの動画では(企業やテック関連会社専門の)弁護士がBetterHelpの利用案内の問題点を指摘しています。

Is BetterHelp a Scam? A Legal Analysis.

ここ数年、企業(特に起業したばかりの会社は)経費削減のため専門の弁護士を雇わずに利用規約や契約条件を作成する傾向にあり、BetterHelpも素人が書いたとしか思えない内容とのこと。法律的な整合性が無く、曖昧な表現の羅列で意味不明と言っています。

詐欺というより雑な利用規約、契約条件を作成した点に問題があった。人からお金を騙しとるにはもっと簡単で確実な方法があると弁護士の先生は話しています。

ここ最近「BetterHelp」がGoogle検索急上昇ワードになっています。YouTuberが宣伝していたので知名度が上がってきたのでしょうか?

追記:Philip DeFrancoはBetterHelpと提携を解消しました。

Image:CEBImagery, Los canary

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